おおきなコドモ

可愛らしいは小さいと同義で、大きくて可愛らしいにはオリジナリティが必要だ。
五人めのよだれ掛け大人サイズは、京都で「SHA」というスタジオを開いている駒井愛。

名古屋で開かれた新しいタイプの見本市・クリエイターズマーケットで、スナップボタンで折り返して留めるよだれ掛けをみて試作を頼んでおいたもの。

可愛らしいベビー服を作る彼女らにこう言ってみる、「紙おむつ売り場に占める大人用はどれくらいだと思う?」。

二〇世紀と二十一世紀の境目は例えば……、瓶ビールと缶ビールのシェアが逆転した年だ。

量販店の紙おむつ売り場を歩いてみると、七割がた大人用で占められていることがわかる。

だからというわけでない(ここ大事)。幼な児の未来と老いたるものの過去を等しく位置づける意図が、「よだれ掛け大小」企画にはある。長寿の島から送るメッセージのひとつにふさわしい。
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