離島桟橋

朝五時少し前、鳥の鳴き声で目を覚ました。きのうもそうだった。
ええと、ここはどこだっけ? 起きぬけにそうは思わないくらいには、港の見える五階に慣れた。

海からの風にそぐわない、小鳥のさえずりが予期しない知らせのよう。

吉報か否か?

まだ未明、スマホでないウィルコムの夜景モードを探して壁に押しつけ、長い露光時間にそなえた。

ジーゼルかな、エンジンを廻して停泊している船がいる。ダイナモを動かすためだろうか?

船のことはまったく知らないが、島に来たのだから、小さなボートを買って自分で海から島を見てみたい。
まずは、免許証が必要で、そのテの広告に目がいく。


五時半、まだ桟橋はひと気ない。

さして星は見えない。スカッと快晴なら、イリオモテに「ジャングル・ハンモック」の事前撮影に行く。