2013-05-22 帰る処、もどる磁場、回帰の途上で通過するスタートライン。第一歩を記した記憶にすぎない。ふつうはずっと若い体験だろう。 浜で緑蔭で、芝生でギャラリーで、港の見えるベランダで。ガジュマルの根元で。1Kに鉄パイプの構造材を組んで……、などなど。あたらしい図録に載せるハンモックの新作写真は、原則として人物のないものにする。 天気予報をあてにせず青い空と海が、1Kの中のハンモックの隅に収まったかどうか。いちにちがかりだった。 日没、横になると窓から月が見える児とを、今更知った。 真南七〇度、下辺が三割ほど痩せている。