皿の上のブロッコリー片

明日、島に戻ります。下編みしてある屋外用を仕上げて、お待たせしているリゾートホテルに納めるためです。
そのFは島でもっとも長大なプライベートビーチを有して、浜に満ちてくる水面を背面にした絵が得られるのではと期待している。島ならここがよいとナハから思ったシチュエーション、ベストなお話が来たもの。

もう三〇年も前、乗鞍高原国民休暇村園地に流れる小川を跨いでハンモックを吊ったことがある。
岸に靴を揃えて冷たい川に入ってから、ハンモックに乗り込む。背にせせらぎを受ける。光景を背景に園地に車座で手編みの手ほどきをした。

来年になるだろうが、今度は塩辛い水の上でこれをお目にかけられるだろう。 海上に仮設であれ構造物を、これから提案する。

毎日朝風呂に通っでサラダバイキングのある喫茶店に通った。
ブロッコリー片をまじまじ見ると、ごく小さな花芽の所々が黄色く綻んでいる本土の夏、今日まで。