割り構造の張り棒の断面

写真は最大サイズの生ナリ帆布張り、就寝有効長は2200ミリ、前部ネットの丈は400ミリ、帆布丈1050ミリ、下部ネットは800ミリ丈、帆布最大巾は1100ミリ、前部張り棒は1500ミリ、下部張り棒は710ミリある。
有効就寝寸法の上下に、おのおの400ミリから500ミリくらいの吊りループ構造が三角形に取りつく。

その張り合わせ構造の張り棒の断面であるが、写真は第三案=30ミリ×60ミリ。
原型は30×46の松、第二は30×40のヒバ、もう一タイプ30×50を同じくヒバで試作してから定番を決める。年内にすべき。
柿渋の前出のものは40ミリ径のヒバ。これは割らない。これまでは30ミリ径のモミジを使ってきたが、在庫が尽きた。旧宅(愛知県春日井市)そばの木工所も廃業して、まだあったはずの材の行く方を家人は知らないのだった。

一連の試作は自作したが、決まれば今度は岩手県の丸棒加工業者に目星をつけている。
ヒバ材は30角を1300本用意済み、有・材建産業(愛西市日置町髭田)。

割らない40径は新たな木工所で手当てしてもらうとして、ヒバでなくもう少し堅木を望んでいる。
足元の悪い季節になってしまったが、来春の「太平洋を望む展示※」ではどれも定番化した状態でご覧いただきます。

※=いくつかハンモックをずらりとならべたことはあったが、載り比べていただくわけにはいかなかった。常駐できないし安全管理上、手も届かない高所に展示オブジェとならざるを得ない展示条件ばかりだった。

いよいよ来春にはずらりと屋外にハンモックを並べて吊って、比べていただける。30タイプくらいあるがその全てとは言わなくても、15や20は載り比べていただける機会にしたい。
そこから太平洋が眼下に拡がる所なのです。

この光景を収めて、ハンモックのカタログ。スタジオ写真ばかりではハンモックも嬉しくない、これが来年の予定です。