岡田防水布店

旧宅に戻るたびに、柿渋の店「岡田防水布」に立ち寄ってきた。今回でそれも終りが近い。
自然染料を施した帆布張りのハンモックを各種五〇づつ作るつもりだが、この度の発注で柿渋染めのハンモック素
材が仕込めたことになる。
今年から毎年五本編んで一〇年で終える、この予定でサトウキビ・赤土・ふくぎ・藍・クールの計六種を、3サイズ4パターンが成立するはずです。

この他にクルーズ船上の教室・石垣での野外講座用の手編みキットや、作家性の強い一品ものを合わせて五〇〇本分のロープと附属を準備してきた。

染めることはマイナス表現すると「シミが出来ちゃった」だが、以下別稿。
私は一時期の後、白い綿のトランクス型の下着をつけているが……。


いつもお相手してくださった老舗柿渋店のお嬢さんを一度ハンモックに載せたいと思ってきたが、よく晴れた冬の日になった。
奥の細道のゴール地点だという古い町の間口は狭く奥に深い店の中庭で、この写真。
彼女が身を横にして浮かんだらシーンもあるのだが、足首も襟回りもモコモコ。これはこれでいいのだか……。
やはり、もう一度撮りましょう。


同店は江戸中期から美濃和紙に柿渋染で防水を施した合羽を仏閣に納めてきた老舗だか現在の生業はテント屋だから、厚ものの縫製はお手のもの。
柿渋染めバージョンに限らず、帆布張りのすべての縫製をお願いするようになっている。

ステッチは五重、135キロのデブを載せたときには自信を深めた。

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ogawashigeru
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