3Bを1ダース

間に合わせの栞がまだ要りそうで、早めにオフで本物を刷る。と、中身も推敲が必要だ……で、3Bを1ダース。という風・桶屋。

絵を描く子どもだったから、保育園に通うまえからクレヨンも鉛筆も欲しがった。使い古した金ノコの刃を研いだ切り出しで、父が刃の峰をむしろ親指の腹で押して削る様をははぁと見ていた記憶。

デザイン事務所を開いてからもユニもモノも、私は要らなかった。原稿係りと呼んでいた給仕が、削りくずを作るのが仕事のように整理部デスクの鉛筆を削る様も居心地の悪いものだった。

屋外展示立ち上がって一段落、落ち着いて久し振りに半ダース。