些細な巡り合わせにお前が見出だす幸運に、サイズなどあろうか？
葉脈の先という先に独立した希望を産み出すハカラメの葉とも思えない葉は、痩せた棒状で見る影もない。その来し方をよく承知している。ギャラリーに通う道すがら毎日お前に目をやらなかったら、アスファルトにへばりついて永らえて果ては蹴飛ばされて剥がれとんだお前を港の見える五階のベランダの掃き溜めに植え直しはしなかったろう。
生ゴミを土に変えているんだな。パイナップルのチョンマゲだった先客がいます。もうチョンマゲじゃないと一人前の口を利く。
いずれお前も言うさ。ここに、南のさらに離島の島々通う船を見送る出窓に、来るべく生まれたのだあたしは……。
