帆布張りも二点吊りに改めた

元気なコドモを相手にするアウトドア施設に吊りっぱなしにするときいて、いいかな?とは思っていた。

粗相のないようにポリエチレン・ハードロープで編んだつもりだが、注文通り転落の危険がない三点吊りにしたのは考えが足らなかった。今後は不特定の対象が触れる環境に設営するハンモックには、三点吊りで引き受けないようにします。
ハンモックは足から乗らない原則だか、多言無用。それは乗れもしないで反転落下必須。

ところが三点で張ってあれば反転しようもなく、足から乗れてしまうのだった。こうなればメンテナンスフリーの、公園の遊具。どこまですれば壊れるか?も、コドモには遊びのうちだったろう。
ハンモックは横たえた人の重さをネットで分散して支えるもので、相当な重さに耐えられる。経験値では150キロでも問題ないものを、私は編んでいる。

しかしそれはネット全体で受けとめる構造ゆえで、わずか2〜ミリの径のロープで編まれたものだ。そのどこであれ、ピンポイントで負荷を掛ければひとたまりもない。

足から乗るとは、そういうことだ。ハンモックについてまわる「お気楽」な印象に似合わない理屈を言わねばならない。ここまで事故の報告はないうちに良い教訓を得られたと、この一〇日ほど仕様変更作業で指先を見つめて思った。

ポリエチレンロープのネットに続いて、これで帆布張りのハンモックも二点吊りの構造にすべて直った。さあ、夏のオキナワ金武町「ネイチャーみらい館」で、手編みハンモック再開。


かかとでネットを蹴り上げてポジションを変えなくてよい位置に、まずお尻を下す位置を決めるのがコツ。

こういうレジャー施設では「靴を脱いで」と言ってくださるだけで、ハンモックへの負荷はずいぶん違うでしょう。
オフには両端の三角部分だけ解いて張り棒を外して、洗っていただけますように。