三人目

三人目は山越えの道をきた某だが、まだ誰とも報告がない。そこで仮に三人目に「ぶどり商店」で、くたびれた海老茶のスニーカーを預かって半月経った。タグもそろそろメルファンが付け終わる。ハンモックを一通り作ったら、靴がひかえている。

主に1000足はGUで手当てしているが、無印然(と称された例を知らない)として織りネームは見当たらないをよいことに、truelover's knot のタグを縫い付けた。

このスニーカーはコンバースで、見馴れたタグがついている。はがして付け替えるのが行儀のよいこととは思わないが、どんな感じか、テストのつもり。当面120足のうちコンバースなど織りネームがついているものは、一割強であろうか。


久留米にはまだスニーカーの製造プロセスが、現存しているだろうか?
職人の仕事ぶりが偲ばれる道具類を、見たくなった。

タグを張り替えるような恥ずかしい真似せず、アジアの彼方に根付いた工程を巡ればよいことは分かっている。

ガラ紡、水牛代掻き、ズック靴……、たどる道がつづく方角は同じだ。