Tシャツ一枚から編むハンモック

サイパンに「南洋群島帰還者の墓参りツアー」についていって沖縄を切り上げた。そのときヤンキーサイズのTシャツを自分のために一枚買った。

同乗の部外者が、私を含めて三人おり、これら団塊の一人はくも膜下出血で死にもう一人は心筋梗塞から一進一退の病床にある。私だって、明日も知れない。

太平洋を「南洋群島」などと括る連中にもうついては行かず、二足歩行が取り戻せたら水底から今も油を海面に届けているというミズーリ(だったかな)を見に真珠湾を行こうよと一人を誘っているのだ。

わずかさんよねんのうちに、この有り様。Tシャツはこれほど色褪せて、魚の切り身のように残ったのはテープ状に切りのべてハンモックを編んでみたから。来年の初心者に教えるのは、バナナを載せるハンモック「一枚のいらないTシャツから編むハンモック」。ハサミを載せてみたので、スケールが想像いただけるだろう。
カットソーでない脇につぎめのないTシャツを、渦巻き状に連続して輪切りにしたテープで編みます。
赤ちゃんを載せるには、タコ紐と二本どりにすれば信頼性がたかまる。この機会にテキストをつくります。