ロープ・エンドを落ちつかせる1

図録撮影といって、過度な演出を廃した。靴紐の先はぶらぶらと所在ないものだし、見映えよく配置しても履いて歩いてそのままでいられない。

しかしながらロープ・エンドが遊ばないように、落ちつかせておきたい。そのつど150足を結びながら色々やってみた思いつきを、ここらで順をおって整理しておきます。

別項だが新たに加えたムジルシのスニーカーは、内底に紙が貼ってある。立派なソールに隠れている。スニーカーは洗いません……無印良品がそう言う。
島外で五足買うにとどめた。そのおり店員に確かめると、スプレーを使えという。キミはスニーカーを洗わないのかい?
能面みたいな顔をして、店員はいってしまった。

ソールの下の紙底に、爪を立ててみた。馬糞紙……久しぶりに思い出した、「黄ボール」懐かしいね。
これら無印良品のスニーカーも左右別色に組むので、写真のように染めてみた。角長アルミ・バットに片足づつ入れて煮てきたが、火を止めて素早く浸けるとどめた。

無印良品のスニーカーの持ち込みによる製作依頼は、そんなわけで引き受けないことにします。五足限定と言って、自慢にはならない。