90角の

90×90の杉間伐材4メートルを、はじめに四本並べて土台の木採りをする。どの面を上に据えるか、一本いっぽんの反を見ましょう。

両端がハネあがる向きでは、基礎に馴染まない。……このことはたてまえの日、現場でまた話そう。

どちらかよさそうな端に指金を当てて、製材所での角の仕上がりを確認した。ひと目盛り分、直角定規にスキ間がある。このくらいなら、いいことにしようと大工は言うのだ。

切断面を直角に直そうと切り落としたら、前よりずっと歪んでしまった……なんてね。

先の指金のひと目盛り、ミリとは限らない。この話はまたあとで。間竿を脇に置いて、墨つけがはじまる。