暮らしの中に。

カタログの中の見かけの野外生活には、コンマ何ミリ厚のパイプを自立スタンドにしたハンモックが張ってある。あんなのはどうでしょう?

よく訊かれることだが、ぎしぎしいうベッドで寝たことがありますか?と、きき返す。
カイヨワの「遊び」を座右に置いて遊びの四分類中、目眩の項を開いて話している。揺れることについて。


暮らしの中にこだわりのないハンモックを配置するには、成長の早い樹なら先ずは樹齢15年ほどの庭木が必要だ。その樹がほどよい蔭を投げかけるには、幹から三メートルは枝を張り出させた広葉樹がよいだろう。

余計なことだがこの程度の引用を、剽窃だと警告する著作権はやりすぎだ。さておく。

2013年の映画「とらわれて夏/Labor Day」に、特に意味なく登場した北米産のハンモック。前述しているが同じものを、私は四〇年も前にカタログ通販で取り寄せている。英文を誰に頼んだかわすれてしまったが、同梱包の説明書も訳して持っている。

さておく。また。

ネットに結び目を作らない構造を再現してみたいと、四〇年このかた思ってきたが果たせていない。「タイプ・かおこ」のつぎ、今度こそ。

とらわれて夏、訳題いけませんね。描写は結構ですが、ディテールによく出来たところ甘いところが不揃いです。
引用シーンのハンモックには意味が感じられる。それは寝具の範疇において、ハンモックに備わっている性格のことだ。以下紙・