先は他力本願、年の始めに。

かつて他力本願の真意を言い訳する坊主がいましたが、わが「結びのミュージアム」の行く末も誠にもっとも。一〇年足らずの先しか見ていない。

ハコは粗末がよい。その先のあるなしは、その間如何ほどのものを尽くせたかによろう。二棟の遺構の一つは写真のように、木の梁が健在だ。

屋根の外側だけ張り替えて済ますが明かり取りのごとき写真の外光、軒が腐れて盛大な隙間になっているのです。露出した木製トラスの端は、芸術的に接ごうと思う。

一つふたつじゃない、軒並み！　──こんなときに使うコトバなのね。また屋根の朽ちる一〇年後、このままにしておけない──そう思って下さる方があり得るための時間を過ごそう。