おまけの等級
モーニングプレート、ホットコーヒーで。砂糖・ミルク・バター・ブルーベリー・ジャム、どれも要らない。かき混ぜるスプーン、下に敷いた紙ナプキンもなしで。
コーヒーカップの受け皿もいらないが店の流儀に口を挟むつもりはないので、これでも遠慮もしているのだ。とはいえマニュアル会話をさえぎっての注文だから、印象に残ったのだろう。
カップに七分目入ってないんじやないか?というモスのホットコーヒーだが、そんな側面補強材料もあって「──そのかわり」と言ってみた。
色々付属物を断っている、そのかわり「コーヒーをも少したっぷり入れてもいいんじゃないか」と。学生バイトはいず早朝スタッフは年期の入ったおばさんばかりで、通じるものがあった。
かく要求する客情報は共有されて、「カフカ」ほどではないが比較的たっぷり目のモーニングコーヒーを、モスでものめる日が実現した。
カフカ開店前に、郊外早出の朝に限ってのことだが。
それでもこの程度。別掲のポップスタンドに曰く「100円でコーヒーおかわり如何?」だと。
また別の日、ちゃんと多めで出てきた。見わけしにくいが、間違いない。そう思った帰り際、脚どうなさった?と言われちゃった。オーダー以外に話したこともないんだが……。