雲と向き合う離島桟橋

西と言ってかなり南に寄っているが、東から顔を出した陽が西の白雲に照り返して、帯状に輝く朝の光を太陽を背に望む今朝のような光景に出くわすことがある。

それはほんのひとときのことで目を離すともう、空のどの辺りで繰り広げられた光景なのかを見失ってしまうのだった。白雲を鏡として三〇度くらいの反射角で届けられたのではないかと、白雲を隠した暗雲に見当をつけてみるのである。