バナナ・とっくりキワタ・四季柑(シークァーサー)

この島に来る前はパスポートもなかった、飛行場の隣で生まれながら飛行機にに乗ったのはYS11で新婚旅行で金比羅さま(何時代?)に一度行っただけ。

それがある時を境に、島に部屋を借りて一ト月おきに通いだした。ギャラリーを開いた時裏庭に植えたバナナが実って、口に入った時にはある感慨に浸った。黒潮に抗してよくもこんなに南下できた、と。

生ゴミコンポストと位置付けた風呂桶サイズの鉢から、シークァーサーの実生がたくさん育った。なにしろ、タネだらけの実だから。

とっくりキワタはパンヤから選り分けたタネから、育てている。紡ぐ目的だが、三者劣らぬ本末転倒。ミユージアム用地に100本も150本もあるバナナの株分けを膝に水がたまるほどしたのは、バナナが自立もおぼつかないから。

バナナを房ごと農協に出荷する、とっくりキワタがタネから一年で薔薇くらいのトゲを生やしてきた。何のために私はが生きているのか? 何かの指示を受けて今日があるのか?……奇妙な気分になる。ミユージアム用地の総称は「アコウの森」、周辺は「バナナ廻廊」にします。

中東のある言語はパピプペポがバビブベボに聞こえるそうで、ポケモンが「ボケもん」なるとか。