小さな島だが只今サトウキビの穂が、軒並み立ち上がって師走のぬるい風にそよいでいる。あれを何とかならんかな──と、考えてしまう。

島の者はそんな風についぞ思わないのか、考えても名案が浮かばないのか? 今年も打ち捨てられた穂が、サトウキビ畑に広がる頃を迎えた。