離島桟橋に憩う

連日狭い桟橋を、ヨットがゆるゆる占めている。新川浜に増設されたヨットハーバー、ダイビング船の船溜り、海上保安庁の専用岸壁新造。目の前の連中がここに溜まっているのは陸上のしべんせいゆえのこと。きっと、たんまり停泊料金を払ってるだろう。人恋しさのお代など、なんとも思わない。

無為な舟遊びがかつて第二・第三世界を蹂躙しつくした女王陛下のお墨付きを携えて、大海に乗り出した末裔とは思えない脱力。