入道、海坊主

港の花火を独りで見るのが辛いほどの眺望の五階に住んで、夕べは網戸も放つ涼風を受け入れて寝た。梅雨入りの便りも聞こえて、島は梅雨明けです。今日辺りそのスジもかく報じるのではないか。

朝日を受けた西空に、夏雲の兆しが生まれている。丸く頭は形成できていないが、それがワカナツというものだ。東シナ海の海水温度の上昇の目立ったばらつきが、その誕生を妙な形にしている夏の走り。