浴衣にスニーカー

初詣で足元スニーカーの和装少女にもうそれもありだと、前に写真を添えて記した。318足でデコラティブな結びは極まり、履く身になって結び直してきた。爪先から編み上げず降ってつま先で結び終わる縄筋を工夫すると、脱ぎ履きの度に結び直さない方が自然なスニーカーの表情を見出だした。

コドモとはいえ着物でしゃがんで、履く度に靴紐を結ぶ図も思い浮かべにくい。アップ写真の猫の手のようなエンド。引き解けの「ヒトエツナギ」が爪先にくるこれを、トップノット――とでも名づけて「浴衣にスニーカー」の風俗の魁となるかもしれない。

三つ撚りの純綿ロープを和柄紐の芯材にきっちり通すのに、二年半の時間がたった。振り袖や浴衣を仕立てた供布で、くだんの紐もまたしつらえる。