朝の指

四人の子持ちお母さんの毎日家庭の延長とはいえちゃんとしたおかずがくるので、めしだけの曲げわっぱも最低限のことはしている。

毎日ごぼうの炊き込みご飯に決めていて、めんつゆお酢テキトーキュウリ漬けを添える――を定番にしている。

朱塗りのあるなしも分かれるが大中小三種二段組み多彩に組み合わせて、佐々木悌治・攝津・小川の手になる弁当箱は総数三〇余セット。

日本の端にほぼ唯一と言ってよい弁当箱が遺された――、この意味をやがて語られる日が来るだろう。ギャラリーパナリの昼食は、写真のようにこれとはまた変色。

大の下・無塗装に、中の下・無塗装をそれぞれ単独で重ねて遣っている。話題はここから。指が勝手に体操を始める。

毎朝蓋を閉じ重ねて、チョイチョイと結ぶ。何の気なしに……。おや今朝はこんな表情になったよ、指先君。という風に、以下紙。先が余ればエイトノットを付け足す、これは余計。


昨夜カード入れ(後述)の結びをあれこれしていて、エイトノットを鎖結び風にしたりエイトノットで「あいびき」が成立した。「恋の結び指南」同様、カード入れの種類も一〇ほどに増えそう。

布の袋紐を含めて、写真記録を撮っておく。まだ暫定的なものです。