あなたの下ばきは旗のように翻るか?

比嘉富子は昭和20年の六歳の自分に出会っても、しばらく名乗りでなかった。背後の日本兵が彼女を盾にして投降しているように言われる誤解を解きたいと、思ったのだそうだ。大学に通う主婦になっていた。

白旗は褌だろうと容易に想像できるが「白旗の少女」のなかでどんな説明がなされてるか、改めて読んでみた。褌は穿くものでなく締めると言いたいところだが、越中なら「つける」。変換の第一候補は「着ける」、次候補が「付ける」。

一枚のしたがって旗のような白布は、紐で「着ける」のだった。レディースの褌をぱなりでは結びのアイテムのひとつに位置づけているが、「旗のように翻るアンダーウェア」を前置きにしようと思う。