亜熱帯

「亜熱帯」と「フルーツ」と、名づけようと思う。縄結びに新顔が生まれた。捨てるに棄てられぬロープの欠片の、行く末思案の更なるひとつ。写真のごとく、あやとり紐の多彩なショートスプライスの果て。

4メートルと2メートルの輪、一日ふたりがかりで五本しかできない。欠片を始末してるんだか、増やしてるんだか不明。この境界線の曖昧こそ、文明を前進させた原動力だった。太古の神話。

欠片だから、二ミリと三ミリ径の三つ撚り。パステルカラーで接続部だけ異色を接いだウケを狙ったタイプを、「フルーツ」と呼ぶことにした。あやとりの間に、ブレスレットにされることを想定している。しかし「首に掛けるな」と、但し書き。そのわけは……。