チャックジッパーファスナーにLOVE KNOT

根付け、今様に言わば「チヤーム」。刺繍ワッペンに実物ロープを結んで縫いつけたりフックや二重リングにしたりしたが、とって付けたような収まりの悪さをどんな具合に脚色が盛れるか……。

暮らしの中に「結び」が衰退したからといって、こんな物語りで先に続くはずもない。唐蔓モドキやガジュマルの絡み合った気根や蔓に触れるたびに、撚り紐を自然に学んだ太古の観察眼に及びもつかない我が手で気おくれした。

「恋の結び指南」であるが、ちょっとした光明に出会った。この写真、以下紙。「以下紙」は、しっぴんぐにゅーす。または「離島桟橋便り」と、いよいよ題される。