乾燥機に入れてくれたオフィスの女子が課長、お弁当箱に黒いカビが生えてますよと言うそうだ。
私と同じ大館市の曲げワッパで、もう作られることのないササキテイジのものだ。
その後同市の柴田慶信商店に追加発注して、在庫を六〇客ほど抱えている。まだ店に出していない。
もともとこの弁当箱は売り物として作ったものでなく、ハンモックで昼寝するオマケ企画のつもりだった。以下紙。
柴田さんの工房は大館駅前にあってビルの展示室には、二〇年もタワシで擦って使い続けた弁当箱が飾ってある。もともと四ミリくらいに剥いだ二〇〇ものの秋田杉だか、半分以下になったペラペラの弁当箱。何色とも言い難い。