縄綯い競争、四メートル。

地区の運動会の「なわない競争」に参加したと助手Nが、その成果物を持ってきた。
と思ったらその夜ゴミ箱の中にあったので、拾い上げておいた。

役につくことのない縄、本読みの宿題を家事の手を休めない母親の耳元で、まくし立てる児。
耳を貸さない人に語る空しさの学習だとしたら、まことに効果的。

へ縄はコマイに巻いて粗壁にしたら、不揃いな彼も浮かばれる。