「第二の人生」

こう題した「くらしの作文(中日09・9/15)」はよい出来。書き手・洲脇文子(愛知県岡崎市)の紙面上の肩書きは、主婦・54歳となっている。以下が全文。

昭和五十八年、この団地に越してきた時、私は「菜っちゃんのおばちゃん」だった。その後、飼い犬の名で「ジャッキーのおばちゃん」と呼ばれたこともあったが、ここ十年間は、夫の転勤で出入りを繰り返しているうち「洲脇さんの奥さん」に逆戻りした。そして、もうすぐ「文ちゃん」と呼ばれる故郷へ引っ越す。 (つづく)