腰カゴ紐の端始末

柿の実をとって出かけたが島から戻ると、木の先に残した三つほどの実は一つになっていた。まだ冬は始まったばかり、もう少し多く残しとくんだった。
老母に渡しておいた越しカゴが、庭に転がったままだ。使い道などなくて、迷惑だったろう。私だって出番は柿もぎのほかに何があったか、すぐには思い出せない。たわしで洗っても、濡れたままではしまうこともできない。
日なたでもてあそんでいるうちに無意識に手が動いて、紐の片端にバック・ノット。もう一方にアイスプライスを施した。腰にまわしてループに通して締めたら、挟み込んで留めるのにこれでよい。つぎに使うシーンはいつであろうか。