正月元旦のこと

 
詣でるのは小学校に隣り合わせでいて、懐かしい切り株の末路見る。
小学のころこのシイの虚には梟がいると、われわれ小学坊主は噂していた。私はよくそばまできたが、覗いたことはなかったのだった。
梟はね、何代も同じ虚を巣にするんだよ。期待をこめて言ったのかもしれない。
2011年のシイは地上膝丈の株だけを晒している。久しぶりに見てみると、子どもなら四五人でも抱えることのできない大木だった。