「めっせーじいんなぼとる」に学ぶ、届かぬ言伝てを可能にする様式への模索

これは伝言であり祈りだと、三通目の手紙を初めて書いた妻は海に言伝てをした。

こんなこともあるだろう、だが実際はその手紙は容易に開封されないだろう。これを確率の問題にするつもりはない、届かぬ人へ宛てた手紙だからこそ波がさらったのだ。

寄るべない波間に漂う小瓶を、思い浮かべてみるがよかろう。