滑車を一組、再生してみよう。

古道具屋でホコリをかむっていた帆船(おそらく)の帆を揚げるロープに取りついていた滑車、欲しそうな顔すれば足元をみる。

上手に出て、「ぜんぶ戴きましょう」。勝敗は如何に……。

で、九組と半分がわが手に入った。半分というのはダブルの定滑車だけが、ひとつ あったから。
木工旋盤を触ったことはないが、手彫りで削りだしてみる楽しみをもらった。

フックを取り付けてあった「輪」を外してほどく。
輪は滑車の低部で撚り目に逆らわず繋いであるが、どうしよう?

撚り目に逆らうショートスプライスは継ぎ目が太る、が信頼度では……。
別件だが、このダブルの定滑車には上下がある。
隙間が大きい方が上。
撚りこんだ糸口をほどいてご覧に入れよう、ね、分からなかったでしょ?
それほど、フォルムに影響を及ぼさない。


ほら、ここでつながっている。