ガジュマルの枝

石垣博物館の隣のガジュマル、台風で傷んだ枝を落としている。12月も24日のことだ。小さな枝を三本失敬。
瑞々しい葉を付けている。ベジタリアンというものが、分からない。

植物が動物とどんな生きている印象の差違を、彼らに与えているのか。

猫ほど載れそうな大きさで、編んでみたくなった。芭蕉の芯材で綯った白い細縄を、やちむん館工房の修子さんが綯ってくれたクバの三つより縄を端ロープに、編みつけてハンモックにしてみようと思う。


ずいぶん前だが葉のついたまま生木に穴をあけて、ハンモックを仕立てたことがあった。魚の活き造のような趣向で、思い出すだけで後味がわるい。
伐られた立木が電柱になって、生まれ育ったそばに建てられる……そんな絵本もあった。日本のものじゃない。


今は、せめて落とした葉をしばらく、一輪挿しをおいておくと気が済む私である。