タングステンの灯りの下で

キミちゃんがご馳走さまを言いに来て使って洗った器がそろったので、手打ち蕎麦「ひらのや」の弁当を詰めた曲げワッパについて以下にメモす。

小は深(下段・漆)、上は浅・無塗装。
中は深(下段・無塗装)、上は浅・漆。
大は深(下段・無塗装)、上は浅・漆。

上下ともすべて漆が施してあって、撮影にさいしては漆職人に回すまえによけて手元に参考までに残しておいた無塗装のものど組み合わせて、 上下いずれかを無塗装の飯入れとして組み合わせた。

この写真の組み合わせでは、小が上段飯で白木のふたが重なる。

中・大は白木の飯入れはま下段に重なって、うえに朱塗りが載る。

漆はシミが付きやすいおかずの容器だから、蓋の少なくとも内側も漆を施して組み合わすことになる。

カツの卵とじや海老フライを一度入れただけで、乾くとくっきりシミが浮かんでくる。予想されたこと。百回使う……と言っているのだから、これも「景色」と見立てればよいのである。