ぱしふぃっく・びーなす

舵と名のある名刺をいただいた。
私は名刺は作らないと決めている。
週に二度来るようになった台湾の船でないクルーズ船を、孫と見てきたと赤提灯のおばーが言っていた。
名刺をいただいたそのスタッフに、一ト月半で南大平洋を廻って「時々無人島に上陸して昼寝するハンモックを航海中に編む教室」を 口に出したら、話してみますと言われてしまった。

この鍵括弧には、ウソが紛れこませてある。
ときどき無人島に上陸できる保証はないが、そのためのハンモックはちゃんと私が教えます……と。

その島に置いてきぼりを喰わされる覚悟を、洋上でゆっくりかためるがよろしい。

来年の夏が楽しみ。