ローゼル坊主

まだ風邪から本調子でない体をギャラリーに運んできたら、予想外の仕事が待っていた。
生で淹れてローゼルティーと言っているが干して淹れてやろうと、一週間もおいたが黴がつきはじめたような気がしていた。

目立ったものをホウズキのように、裏返してみたらもう止まらない。
あれほど肉厚だったガクはよく乾いたが、種子を育てた丸みは瑞々しくてヌルリとする感触もある。
五つに口割れようと、星形に亀裂の生まれたものもある。

昼までには終わるまい。いつ来る、お茶の時間。