オチ「魔法瓶」

聞いた屋号だがそれとは違う量販店「ビックワン」で、卓上魔法瓶を二つ買った。青と真紅、メタリックな色ちがい。ナナサンマルの信号を挟んで筋向かいと言って、まちがいでない職住一致。

熱いお茶、冷えた汲み水。両手に持って通おうと、思ったのである。湯呑みは汲みだし百客を二〇程度に減量して、二〇〇〇キロ運んできた。

三日坊主、致し方なし。熱いお茶は七〇度だが、汲み水は氷が詰めてある。にもかかわらず。

にもかかわらず午後も二時にいたるいたりで、どちらもぬるいお茶に成り下がるのだった。オール金属製で見かけは象印だが、保温性能はウマシカ印なのだった。二つ1000円、