田植え

多少の混入籾なら精米機が籾擦りも、同時にしてくれる。ただせっかくの古代米だから玄米で食べようとすると、こうしてハンドピックが必要なわけだ。

三日ほど水につけたが発芽のきざしが見られないが捨てるには忍びない数粒を残土が沈殿した鉢にそっとしておいたら、ほら、と喫茶カフカのママ。
こちらの方が健やかな早苗に育ちました、放任にまさるものはないな。

豆腐の入れ物みたいでサイズ一〇倍なそれに、中華鍋の孔あきお玉で土を振るって植え直した。ひとはる休んだが、これが私の今年の田植えになった。

港の海風が直接あたる。張った水に土も落ち着く明日は、南に面した「カフカ」の窓辺に運びます。