ときどき行儀よく

巡視艇は姿が見えない。港の中でごっつんこしないように、名蔵沖で風待ちしている。何百年も前から、船がやることは同じだ。

風待ちは帆船時代にはとらえる風を待っていたわけだが、今ではその止むのを待っているわけだが。

ときどき来客があると家の中が片づくように、ときどき風が渦巻いてやって来ると港の船は整頓される。

日没、あちこちで色んなものが転がる?生活?の音を。風が運んでくる。