立ち木と支柱

ちょうどよい所に枝はない。──そうは思わないが私に限ってのことで、不慣れな方々がハンモックを吊るには致し方ない。

そこで一方のここという枝から測って、ベスト・ポイントに支柱を立ち上げたらどんなによいだろう。他人の所有する山やパブリックな公園に設営する際、いつも願ってきたことだ。

いよいよそれが可能となるが、一足先に「ばんやファーム」の私設園地に一本。先の「小さな家」プロジェクトの二号屋に基礎を打った折り、余った生コンをいただいてドブ付けした単菅。

胸丈に張って90キロが載ってみると、思ったよりたわむ。単菅にもホームセンター用の、薄物があるんだった。アコウの森では、角パイプも試す。

以上11月29日のことだが今日12月9日、当地で一年晒したハンモックを編み直して二本にした。先にポリエステル繊維のものを再生したが、これはポリエチレン・ロープ製。

同じポリと付くが、質感はまったく別物。人工繊維がすべて引き出し成型されたものかどうかしらないが、ポリエチレンロープはいわゆるビニール紐のテグスを撚り合わせた小縄を三つ縒りしている。

人工樹脂らしい堅牢さと、相応の摩擦熱に弱点を併せ持っている。どこをとっても遊びのない構造のハンモックの、屋外仕様として最適と言えなくない。言えなくない──訳は、ハンモックの核心に関わる。以下紙。

屋外仕様はポリエステル繊維の三ミリ三つ縒りロープを、最近は二本どりで使うようにしている。──以下紙の文末は、こうなるだろう。