何番目かのルーシー

左端とひとつおいたグレーが対のハイカットで、右端の「ルーシー」のおそらく三〇番目くらいを数える発展型だろう。鏡に写ったような対照形にした所と、そのまま横に流した同一構造が混在している。

それはそれでよいのだが鳩目の片側をひとつ余したのは、これでよしという気になれなかった。すでに日付が変わって午前一時だ。

こうして間に挟まれた生なりのスニーカーに、結んで解いて時を忘れてしまった。これは片側だけの見本ということで、切り上げる。露地のおでんやのおやじは、鍋からもう引き上げただろう。まだ今なら手鍋に移して、言うだけ温めてくれる。