6ミリ径 スニーカーひも結び見本

主に綿とポリエステル繊維の三ヨリロープを、スニーカー紐にしている。太さはハンモックの余りの欠片が由来だから3ミリ、二本取りのときには2ミリだった。

靴ひもがハンモック手編みの余戯だった時が過ぎると、ひとたびは履けないほど又は脱げないほどデコラティブなスニーカーになっていった。

一足ごとに写真記録・製作番号を付けてきたが、三〇〇番台の半ばでナンバーリングをやめてしまった。ギャラリーに履いていらっしゃった方の靴に結んだり、ナンバーリング前に買われて試着した旅行者が戻ってこなかったりした。

またトリッペンの革靴には一つの靴に、何度も異なる結びを施した。トリッペンに一〇〇の結びのパターンを見出だしたが、靴は七足しか用意できなかったからだ。各々に新たな結びを結んだり解いたりを繰り返してしていたが、六〇何通りかしたら、もう解きたくないと思える結びの七足が出来上がってしまった。

中断

ロープ径は前掲2ミリ3ミリから太い4ミリ5ミリと、選択実績を広げた。ハードな綿の5ミリロープが断然、結びのオリジナリティーを際立たせる。鳩目径は4ミリが精一杯で、5ミリロープを通すには三つヨリの糸口を揃えず先細りにしたり、湯遠しして先を絞ってくぐらす工夫をした。

後略

318番目のスニーカーについて