出先にて「握りめしの添え物とアラザンの光る焼き菓子」

いよいよ石垣でのハンモック展示企画の初日をむかえた。宿は日航八重山の向かいにあって、未明である。ホテルには客室と思われる窓が、ざっと120くらい見えるがなかでも44コの窓は夜を徹して明かりがついていた。今日が日曜日なのは偶然です。
向かいの部屋には握りめしと不釣り合いなお菓子で夜を明かした男が、散乱させた色々なロープと工具類で満たされている。
夜半握りめしのラップをはがすとおにぎり三個にタクアン三切れがついていることを、初めて知ったような気になった。握りめしの数に添え物の数だが必ず照応するかどうか気にしたこともないが、これさえ離島の誠実があらわれている気がしておかしい。それが旅先の気分というものだ。
午前六時半、日はまだ。すこし横になってでかけよう。かわいいケーキについではまたにする。