グミの実

ナワシログミであるかどうか分からないが、屋敷のグミの木に一つだけ実が付いているのを知らなかった。斑点のある種類とはちがうようで、艶やかな大人の人差し指の爪くらい。グミとしては大きくふっくらしている。
ここの実を食べた記憶がない。敷地内の他所から亡父が移植したような気がするが、確としない。水路の流水量は昨日から増して、早速日に輝く水田を掻き均す光景が見られた。冒頭グミの冠詞に符合する季節。
自宅解体も途上だが、グミを再度移植する仕事も加わることになる。難儀なことだ。行き先はどこだ。