島に着いた夜は

婦人公論が大判になってずいぶん経つようだが、背表紙もないのね。購読者を若干一人しか知らないが、自分で初めて買ってみたのは新聞の書籍広告をみたからで、それは「初公開・作家大庭みな子が夫と交わした953通のラブレター」ってどんなものかと。
聞きしに勝る……、かくなる上は他の週刊誌ネタにページが進まぬうちにマックに置いて出よう。さあ、今夜から石垣で仕事だ。
新たに編まれる全集の最終刊がこの書簡集にして、配本のトップバッター。この刊だけ高いのはカラー写真が入っているのかな、などと思う。わたくし、丸善で彼女の宣伝用の写真パネル、もらったことあります。

もう一冊、箱入りの新聞の復刻版集を買った。2005年度の〇×賞をもらったと表書きにある。戦中の紙面、1=サイパン陥落。2=対馬丸沈没。3=10・10空襲。4=戦時動員体制。5=疎開と動員。6=米軍、慶良間上陸。7=米軍、本島上陸。8=伊江島占領。9=第32軍、総攻撃失敗。10=第32軍、首里放棄。11=沖縄戦、事実上の終結。12=宮古八重山の戦争。13=日本が無条件降伏。14=南西諸島の日本軍が降伏調印。
それぞれブランケット判4ページ。関連記事の再構成と解説記事で成っている。
唐突だが、三岸好太郎の「のんびり貝」とともにパネル化しておこうと、一目で思った。はじめてこの島に来たときのこと。