ヘソくらべ

納屋一掃も終盤、それもそうで明日は当の主が没してまる四年になる。屋根裏から下ろして、四年もほってあった「ビク」の埃をはらった。ひとつづつ覗きこむと、ビクのヘソには、個性があるね。
はっきりとは知らないが構造的に生まれるヘソは内容物を詰めて運ぶ際、都合がいいばっかりじゃない。やむを得ず摩滅からヘソを守るべく、麻ひもで補強してあるものもある。
すぐ焼いてしまわなかったのは言うまでもなく構造を知るためだが、先生が要るねこりゃ。