九十九里浜のおっぺし

千葉県広報10・8/5「写真で見る千葉」から
漁師の妻や子供が15才くらいになると、加わった。江戸中期から鰯漁で栄えた九十九里浜、波打ち際にずらり並んだ漁船を「おっぺし」とよばれる人たちが、一斉に押し出していました。
おっぺしは「押し圧す」が転じたもので、夜明け前の出漁の写真は大正時代初期のもの。
昭和44年に片貝漁港が建設されて、こうした風景は九十九里浜から姿を消した。
 
この夏は銚子の後先を徘徊した。九十九里浜は砂の流出に対策を講じる無粋なT字堤の林立にがっかりした。鹿島から大洗はサーファーはビーチパーティーで騒いでたが、電力会社なら原子力発電所を作りたくなる立地で沈んだ気持ちにさせられる。
銚子の先の歪んだレールを走るかわいらしい電車でなんども、行ったりきたりした。