キャプテンはだれか?

歯ブラシからシャワーキャップまで鏡の前に揃っているが、使う者はこの部屋にはいない。
よく見ると一つ一つに名入れしてあって、アイキャッチはロープを「雲雀結び」した図柄になっている。

ことほど左様にロープークと縁の深い船旅の、主たる客層はひと仕事終えたご夫婦。
手編みハンモック教室のニーズは、思ったより意義あるプログラムになっている。

久しぶりの共同作業はいかが?などと水を向けると、誠に睦まじい。それをまた可能にする時間が船内に流れているのだ。
そうしたツールとしてハンモックの手編みは、船旅の催事の安定的な一つに成長するだろう。

もっとも私の持ち時間は多くない。人を育てる必要がある。
ジョークだったが35年以上まえ国民休暇村で展開したおり、「ハンモック&ひるね協会」を名乗ったことを思い出した。