ミニの二日めだ。あさ、散歩を長びかせてあちこち、街路樹の植え込みを覗いた。
収穫はこれ、度重なった台風の置き土産が緑陰の至るところにあって、ミニのハンモックの張り棒にする小枝なぞ訳はない。
ついでに亜熱帯特有の気根をほんの三〓センチっぱかし、むしりとってやった。雨後のせいばかりでない、充分しなやかで最後に両端をこれで纏めたらどうだろう。
無花果のように白いヤニが、たちまち溢れる……。こういうものなんだな。
分かったように言うが、アコウとガジュマルを言い分けることもできないのである。
ここまでで昼になる。ミニサイズとは言え、二日がかり。
三日あれはホンモノが作れるから、何千円でも安すぎる。アダンの縄は作って頂いたものを、そのまま使っている。
それをそれを勘定にいれれば三日、ホンモノなみの値札をつけなくちゃいけない。
この手のひらサイズの仔猫も載れないハンモックが、¥50000だったら法外か?